教えてくれたのは、君でした。
思い出の場所…か
思い出の場所って言えるくらいの
場所があるくらい
玲くんと真白ちゃんは
付き合いが長かったのかな
そんなことを考えながら
教室のドアを静かに開けると
「愛美ちゃん」
「玲くん…」
私が席についた途端
玲くんがスッーと駆け寄ってきた
「随分長かったね」
「おっ、お腹の調子が悪くて…」
「ふーん……」
「玲くん…?」
玲くんがちょっと怒ったような顔で
私を見下ろした