これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
第一章 side 勇矢
①猫缶とおにぎり
桜も散り始めた四月。
遅い昼食をとろうと、コンビニへと向かっていた。
手っ取り早くおにぎりにして、公園コースだな。
ったく、宗治のやつ最近人遣いが荒すぎる。
だいたい女の後始末ぐらい自分でやれよ。
俺、高浜勇也(たかはまゆうや)は自分の上司兼幼馴染みの葉山宗治(はやまそうじ)に心の中で毒づきながら、コンビニの扉をくぐった。
今はやりの音楽だろうか桜をテーマにした音楽が流れる店内は、すでに十四時をすぎているからか、そこまで混雑はしていなかった。
ペットボトルのお茶を手にして、それからおにぎりの並ぶコーナーに向かう。
そこには、背筋をすっと伸ばした女性がひとり立っていて、俺は目当てにしてた鮭のおにぎりを手にすることができなかった。
まったく動かないけど、何やってんだ?
少し近づいて様子を窺う。
すると彼女が手にしていたものは、俺が買おうとしていた鮭のおにぎりと猫缶だった。
両方をじっくり見比べている姿は、不思議に思えた。
遅い昼食をとろうと、コンビニへと向かっていた。
手っ取り早くおにぎりにして、公園コースだな。
ったく、宗治のやつ最近人遣いが荒すぎる。
だいたい女の後始末ぐらい自分でやれよ。
俺、高浜勇也(たかはまゆうや)は自分の上司兼幼馴染みの葉山宗治(はやまそうじ)に心の中で毒づきながら、コンビニの扉をくぐった。
今はやりの音楽だろうか桜をテーマにした音楽が流れる店内は、すでに十四時をすぎているからか、そこまで混雑はしていなかった。
ペットボトルのお茶を手にして、それからおにぎりの並ぶコーナーに向かう。
そこには、背筋をすっと伸ばした女性がひとり立っていて、俺は目当てにしてた鮭のおにぎりを手にすることができなかった。
まったく動かないけど、何やってんだ?
少し近づいて様子を窺う。
すると彼女が手にしていたものは、俺が買おうとしていた鮭のおにぎりと猫缶だった。
両方をじっくり見比べている姿は、不思議に思えた。
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