これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「小関さん…っと正人さん、よかったら恵とふたりで少しお話してはいかがですか。外野ばかりが話をしている気がするんですが」
ふ、ふたりで……?
突然の兄の発言に私は驚いた。確かに今日は私と正人さんのお見合いだ。そして兄の言うように私はほとんど先ほどから会話らしい会話をしていない。
けれど、いきなりふたりでなんて困る。
助けを求めようと、その場を見渡すけれど私以外全員が賛成しているようで、私は「いやだ」とも言えずに周りの痛いほどの視線を感じながら正人さんとふたりで部屋の外に出た。
「ここの庭は是非見ておくべきですよ。いまなら侘助の花が綺麗なはずです」
兄が付けたすようにして、行き先までも誘導してくれた。
正人さんはコートを、私は梅さんが念のためと用意してくれていたブルーフォックスのショールを身に着けた。
外に出ると、かなり風が冷たい。けれど天気は良くからっとしていて少しの間の散策ならば問題ないように思えた。
外に出た途端。正人さんが急に私の腰に手を回してエスコートしてきた。
急に体に触れられて、背中にゾゾゾとした感覚が走る。
初対面の女性の体に触るなんて普通のことなのだろうか?でも今はお見合い中だ。だからこういうことも、すんなりと許されるのかもしれない。
私は、大袈裟に騒ぐべきではないと思い、やんわりと距離を取るようにした。
ふ、ふたりで……?
突然の兄の発言に私は驚いた。確かに今日は私と正人さんのお見合いだ。そして兄の言うように私はほとんど先ほどから会話らしい会話をしていない。
けれど、いきなりふたりでなんて困る。
助けを求めようと、その場を見渡すけれど私以外全員が賛成しているようで、私は「いやだ」とも言えずに周りの痛いほどの視線を感じながら正人さんとふたりで部屋の外に出た。
「ここの庭は是非見ておくべきですよ。いまなら侘助の花が綺麗なはずです」
兄が付けたすようにして、行き先までも誘導してくれた。
正人さんはコートを、私は梅さんが念のためと用意してくれていたブルーフォックスのショールを身に着けた。
外に出ると、かなり風が冷たい。けれど天気は良くからっとしていて少しの間の散策ならば問題ないように思えた。
外に出た途端。正人さんが急に私の腰に手を回してエスコートしてきた。
急に体に触れられて、背中にゾゾゾとした感覚が走る。
初対面の女性の体に触るなんて普通のことなのだろうか?でも今はお見合い中だ。だからこういうことも、すんなりと許されるのかもしれない。
私は、大袈裟に騒ぐべきではないと思い、やんわりと距離を取るようにした。