これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
彼女の目の前のトレイには山盛りの商品が乗っていた。

あきらかに食べきれない量だ。

そしてあきらかに“カモ”にされている。

「じゃあご一緒に……」

「ちょっと待ってください」

見ていられなくて止めにはいる。

「二宮さん、あなたこんなにたくさん食べらるのですか?」

「あっ、ちょっと多すぎですか?」

言われるままに注文した彼女のトレイにはハンバーガー三個に、ポテトのLサイズとMサイズ(もうこの時点でどうして2サイズも頼んでいるのかが理解できない)、そしてアップルパイにドリンク。におまけのマグカップとストラップが乗っていた。

誰が見ても多いだろう。

「そうですね。明らかに多いと思います。少し減らしましょう。半分私が食べると言うのはどうですか? ふたりなら食べられない量ではないでしょう」

「そうですか!ではそうします!」
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