これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
コンビニを出て数分。このあたりでは一番大きな公園がある。
奥の方では子連れの母親たちが散り行く桜を惜しむように花見を楽しんでいた。
入って少ししたところにあるベンチに座り、一緒に買ったペットボトルのお茶を一口飲み、袋の中のおにぎりに手を伸ばしたときに、公園の入口にふと目がいった。
あれって……。
間違いなくさっきのコンビニの彼女だ。猫缶が入ってるであろう、ビニール袋をぶら下げてキョロキョロとあたりを見回していた。
何やってんだ?
俺はまたもや興味を彼女に持っていかれて気が付けばじっと彼女の行動を目で追っていた。
前かがみになりながら、きょろきょろと見渡しこちらに近づいていた。目線が下にあるからか、俺の存在などまるで気が付いていない。
すると俺から少し離れた木の根元で、ぱぁっと明るい笑顔を見せた。その気持ちのすべてが現れているような笑顔に一瞬目を奪われた。
屈んだ彼女のその手の中には、黒猫が一匹いた。
奥の方では子連れの母親たちが散り行く桜を惜しむように花見を楽しんでいた。
入って少ししたところにあるベンチに座り、一緒に買ったペットボトルのお茶を一口飲み、袋の中のおにぎりに手を伸ばしたときに、公園の入口にふと目がいった。
あれって……。
間違いなくさっきのコンビニの彼女だ。猫缶が入ってるであろう、ビニール袋をぶら下げてキョロキョロとあたりを見回していた。
何やってんだ?
俺はまたもや興味を彼女に持っていかれて気が付けばじっと彼女の行動を目で追っていた。
前かがみになりながら、きょろきょろと見渡しこちらに近づいていた。目線が下にあるからか、俺の存在などまるで気が付いていない。
すると俺から少し離れた木の根元で、ぱぁっと明るい笑顔を見せた。その気持ちのすべてが現れているような笑顔に一瞬目を奪われた。
屈んだ彼女のその手の中には、黒猫が一匹いた。