これが恋というものかしら？~眼鏡課長と甘い恋～【完】

「あなたという人は案の定、期待を裏切らないですね」

肩を揺らしながら笑っている高浜さんの顔に釘づけになる。

スーツを着ていた時も素敵だったけど、ラフな姿もいい！

いつもはきちんしている髪も今日は何も手を加えていないのか、額にさらさらと流れていてちょっと眼鏡のフレームにかかっている。

ブラックデニムにＴシャツ。

その上に無造作に羽織ったストライプのシャツが休日って感じがして特別な彼をみた気がして嬉しい。

ん？　嬉しい？　何がそんなに嬉しいんだろう？

「どうかしましたか？　道を間違えたのがそんなにショックですか？」

「いえ、違います。あの……もしかして私を迎えにきてくれたんですか？」

まだクスクスと笑っている高浜さんに尋ねた。

「はい。そうです。おそらくこういう事になりそうだと思って来てみれば予想通りでしたね」

眼鏡のブリッジをあげながら、応えてくれた。