これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
タクシーに乗せられ、連れてきてもらったのは住宅街にある大邸宅だ。
そこは旧大使館として使われていた建物で、今は会員制のレストランとして使われていた。
夜でも食事をとりながら、ライトアップされた手入れの行き届いた庭を見ることができる。
そこまで詳しいわけじゃないが、調度品はどれも一級品だ。
「こんな素敵なところ……」
今までとは格段にグレードが違う……。今日は一体どうしたんだろう?
その疑問が顔に出ていたのか、高浜さんは笑いながら答えてくれた。
「いつもデートにハンバーガーやラーメンで済ませる男と思われては心外ですからね」
デ、デート!
どうしてここに連れてこられたのかを聞いていたはずなのに、私の心は“デート”と言う単語に反応してしまう。
「どうかしましたか?」
ひとり戸惑っている私を不思議そうに伺う高浜さんをみて、少し寂しくなる。
彼の態度からわかった。
私が思っているほど“デート”という言葉は、彼にとってそれほど意味がないのだ。
こんなことで、一喜一憂するなんて……。
私はとっさに笑顔を作り、笑いかけた。
そこは旧大使館として使われていた建物で、今は会員制のレストランとして使われていた。
夜でも食事をとりながら、ライトアップされた手入れの行き届いた庭を見ることができる。
そこまで詳しいわけじゃないが、調度品はどれも一級品だ。
「こんな素敵なところ……」
今までとは格段にグレードが違う……。今日は一体どうしたんだろう?
その疑問が顔に出ていたのか、高浜さんは笑いながら答えてくれた。
「いつもデートにハンバーガーやラーメンで済ませる男と思われては心外ですからね」
デ、デート!
どうしてここに連れてこられたのかを聞いていたはずなのに、私の心は“デート”と言う単語に反応してしまう。
「どうかしましたか?」
ひとり戸惑っている私を不思議そうに伺う高浜さんをみて、少し寂しくなる。
彼の態度からわかった。
私が思っているほど“デート”という言葉は、彼にとってそれほど意味がないのだ。
こんなことで、一喜一憂するなんて……。
私はとっさに笑顔を作り、笑いかけた。