お堅いけど優秀な常務秘書勇矢と愛らしい天然ちゃん恵の優しくて甘い恋物語。子猫が繋いだふたりの縁は緩やかに温かくその関係を深めていきます。
お互いが惹かれて合っていく心情が丁寧に綴られ、特に恵が初めて恋を知っていく過程は初々しく、読んでいて目尻が下がってしまうほど愛らしい。また勇矢も、素直な彼女に惹かれ大切に想っていく様子がとても真摯で読んでいて胸キュン必至です。
後半は切ない山場もあるのですが、とにかくお互いが想い合い誠実で見ていて幸せになる恋でした。なによりヒロインの恵が天然ちゃんだけどひたむきで凄く愛おしい。勇矢が彼女を大切に想う気持ちに共感してしまうくらい。
純粋で素直で、それでいてたおやかなヒロインの甘くて優しい初めての恋。その魅力が集約されているのが本作のタイトルだと思います。
「これが恋というものかしら?」
恵と勇矢の恋に永遠の幸があらんことを。