只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「最初はそのつもりだったんだけど」


「うんうん」


「教室に忘れ物したの思い出して…取りに行って戻る途中に、その、呼び止められて」


「誰に?」


「生徒会長に…」



「「はい?」」



一緒のタイミングで言葉を発した花音と大和。表情さえもシンクロするように驚いた顔付きで…


それと同時に、花音が一度掬ったアイスがポロっとカップの中へと戻っていった。



「会長って…羽山先輩!?」


「う、うん…」


「うわー!羨ましい~!どんな話したの?」



目を輝かせながら興奮を抑えきれない感じの花音。


まるでキラキラという効果音が聞こえてきそうな位だ…



「大したことは…考査のこととか、勉強のこととか?」


「べ、勉強…か、堅苦しいお話をしてたんだね?」



嬉しそうな表情から一転して、口を引きつらせ苦々しい顔へ…


お堅い話が嫌いな花音には当然の反応かな?


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