只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
要は他の人を気にしてらんなかったんだよね。
まぁそうじゃなくても『凄いなぁ』ぐらいの反応だったろうけど…
「でも良いなぁ~。恋、かぁ…私もしたいなぁ……しばらく無理っぽいけど」
「なんで?」
「だって、好きって気持ちは自然と生まれるものじゃない?この人を好きになる!ってなれるようなもんじゃないし…」
語りながらも直人に柔らかい笑みを向けると、何故かボーッとこっちを見てくる親友。
「な、直人くーん」
目の前で手をひらひらさせると、視点がきちんと合わさった。
でも、すぐに逸らされてしまって…
「よくもそういう事を恥ずかしげもなく言えるよな」
しかも呆れられちゃったっぽい!?
「恥ずかしくないじゃんか!そういう気持ちは大事でしょー?」
その言葉を皮切りに、お互い無言になる私と直人。
そして何もしないでいると…眠気が襲ってきて。
次第に、私のまぶたは落ちていった…