只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
でも…何処かで見たことがあるような…
まぁモデルさんだし、雑誌に載ってたとかだよね?
そんなことを考えながら、まじまじと彼を見ていると…
「え…」
今、目があったような…
いやいや、まさかね?そんなはずないか~!
流れるように撮影をしていく同い年ぐらいの男の子を見ながら、勘違いも甚だしいなと少し恥ずかしくなった。
「一旦休憩入りまーす!」
結局その声を聞くまでの間、私は立ち止まったまま見入ってしまっていた。
撮られている男子も凄かったけど、カメラマンや周りのスタッフやアシスタント…
全員が一体となってる感じに圧倒されちゃったんだ。
滅多にお目にかかれないからね、こんなの。
「飲み物でも買いにいこ…」
興奮したら喉が渇いたよ。
とにかく水分を摂取するべく、私はスタジオから離れたのだった。