只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「どうかしたの?」


「いえ、ちょっと…あっ」



ふいに声をかけてきたのは、さっき私が見ていたモデルの男の子だった。


遠目でもカッコよさが伝わってきたのに…


間近で見るとより、美形度が増してる感じがします!



「紅茶、買うの?」


「はい。でも…どれを買おうか迷ってて」


「そうなんだ…先に俺が選んでもいいかな?」


「もちろんです!どうぞどうぞ」



自販機にお金を入れると、美形くんは躊躇することなくボタンを押した。


しかも同じ商品をふたつご購入…



スタッフの人にでも買ったのかなぁとボーッと眺めていると、その内のひとつが差し出された。


え、なに…どうして?



「あ、あの~?」


「あげるよ。俺のおすすめなんだ!」



うっ!笑顔が輝いてらっしゃる…じゃなくて!


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