只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
早めの体育祭



夏休みもあっという間に明けて二学期へ突入!


休みでだらけきった体にムチ打つように、あるイベントが私を待ち構えていた。



そう、体育祭だ。



うちの高校は文化祭に本腰を入れているらしく、体育祭は前倒しで9月中旬で行われる。



9月なんてまだまだ夏なんですけど?


こんな暑い中で一日運動なんてしたら…熱射病になってしまう!


しかも今日がその当日なんだよね…



「眩しっ…」



煌々と地面を照らす太陽が憎らしい。


遠くの景色が揺らめいているのは熱気なのか、はたまた蜃気楼か。



「~であるからして、学生の本分は勉強ですが…」



校長先生の長々とした話にがくりと項垂れる。


地面同様に生徒全員が、容赦ない太陽の照りつけに襲われていた。



せっかく会長が一言で済ませてくれたってのに…
これじゃ意味ないじゃん!


< 150 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop