只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
明るい茶色の髪が太陽にあたって…キラキラと反射している。
走ってるフォームも綺麗だなぁ…
そんなことを思ってる内にレースは終わってしまった。
見てる分には100メートルなんてすぐだよねぇ。
自分で走ってる時なんて永遠のように感じられるのに…
花音は息を切らす様子もなく、私に向かってピースをしている。
「今の見たか?仲野の走りっ!」
「おう。あいつ、元気っ子って感じでいいよなぁ。顔も可愛いし?」
「だよな~」
花音へ手を振る私の耳に、男子の会話が入ってくる。
ほほぅ…
花音ちゃんは相変わらずおモテになりますなぁ~。
そりゃ可愛くて、運動神経も良くて、まぁちょっとバカだけど…
そんなもんは可愛さでカバー出来るし問題ではないからね!
それに比べて私は…
『勉強しか取り柄のないガリ勉女』
な訳でして…