只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
大和へ目を向けると、短距離の測定中でちょうど走る所だった。
駆け抜けていく姿がとても綺麗で…
男の子に対してだけど、凄く綺麗だと感じてしまう。
他の女の子たちも大和のそんな様子に見とれているし。
本当に…返事をしなくて良いのかな?
大和を見るたび、話すたびにそこが引っ掛かる。
はっきりとしないこの現状のままでいい…とは到底思えないんだけど。
ずっと見守ってきた三角関係。
直人は花音が好きで。
花音は大和が好きで。
大和は…
まさか、私もその関係に引き込まれるとは…思いもしていなかった。
これからどうなっちゃうんだろう…
今まで通りの変わらない私達で、このまま居られるのかな?
別々の位置にいる三人を見回しながら、私は言い知れない不安に苛まれるのだった…