只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
内心ニヤニヤしながら二人を見る。
でもさ…やっぱり変なんだよね。
こんな状況でも、直人は顔色ひとつ変えないから…
なんで?どうして?
自分のことでもないのに頭が混乱してしまいそうだ。
「ごちそうさま…」
「あれ、まだ残ってんじゃん!最近残してばっかだね?」
「ん…食欲なくてさ」
半分ぐらい残ったお弁当箱にふたをする。
此処んとこずっとこんな感じなんだよね…
夏休みの時はちゃんと全部食べてたのに。
いつもより調子もよくないし…
「美桜」
「なに~…む!」
直人に呼ばれた方に顔を向けると…口に何かを放り込まれた!
あっ、これは直人ママの卵焼きだ~。
んフフ、このだしが利いた味が最高なんだよね!
いくらでも食べられちゃいそう!