只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「直人って…私を男女どっちに区別してるの?」
「は?」
うん。
『何言ってんの、こいつ』って思うよね?
そりゃそうだけど。最もだけどさ!
君の態度を見てたら女としてさえも見られてない気がするし…
「あ…」
突然掛けていた布団が捲れあがった。
それと同時に、中に籠っていた熱が逃げていく。
冷たい空気が顔に当たって何とも心地いい感じ…
だけど、そんな感覚もすぐに吹っ飛んだ。
余りにも近くに、直人が居たから…
「美桜は女じゃんか。当たり前だろ?」
それは、至極普通の答えのはずなのに…
どうしてだろう。
まるで、心臓を鷲掴みにされてるみたいで…
「そ、そっか…なら、良かった」
慌てて返事を返す。
まぁ、これで男のように接してると言われたらさすがにショックだもんね。
…あれ?
じゃあ女として見てる人と添い寝しようとした、のか?
それもそれで由々しき問題なんですけど…