只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



ん?というか顔が赤いような…!?


あらら!どんどん赤みが増して…



「直人。顔があか…」


「お、俺、もう行くわ!おやすみ!」



バタン!と激しい音を立てて、直人は荒々しく部屋を出ていった。


そんなに急いで帰らなくても…


見たい番組でもあったのかな?


それとも、おんぶとかさせたからしんどかったのかも…



直人が居なくなって静まり返った部屋。


それはいつものことなのに…今日は、何だか寂しくなった。



あっ、電気暗くしなきゃ!


リモコンでピピッと豆球に切り替える。


小さい頃から真っ暗ではどうしても寝れなくて、寝るときはいつもオレンジ色の光を点けたままなんだよね…


後はもう寝るだけと布団に再び寝転んだ。


眠ろうと目を瞑る。


だけど、何故か直人の顔が浮かんで離れてくれない…


いつもと違う直人。


花音の話に集中してなくて、それどころか花音を見る素振りもなくて…


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