只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
本番に向けて



それは、昼休みに突然校内へ鳴り響いた。



『全校生徒の皆さん、大っ変お待たせしました!実は…先ほど集計が出揃いました~。ですので、“例の”投票結果を発表したいと思います!』



「投票結果?なんの?」


「何って…文化祭の劇のだよ!」


「あぁ~、そういえば…」



そんなのもあったなぁ…


新学期始まってすぐだったし、体育祭とか目前にあるテストのことで思いっきり抜けてた。



A定食を食べながらも、流れてくる放送に耳を傾ける。


いつもは全員お弁当なんだけど。
花音と大和のご両親が一緒に旅行へ行っちゃったらしくて…
だから二人に合わせて学食でお昼を食べてるんだよね。


こんな機会じゃないとあんまり食べに来ることもないから、ちょっとラッキーだったりして…



『今年の劇に皆さん驚くことでしょう。なんと!王子役が三人…つまり一位が三人もいるのです!』



「「「えぇええぇーーーーーー!?」」」



「マ、マジで?王子が三人?」


「でも…三人っていえば、あの三人…だよね?」


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