只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



え…、何だろう。


今直人に睨まれた、ような…


気のせい?



『続いて参ります。気になる二人目の王子役は~……





二年、倉沢大和!』



私の中に生まれたちょっとした疑問。


それは、三木先輩の発言によってやんわりと消えていった…



「大和~、お前王子だってよ?柄じゃなくね?」


「うるせー」


「大和くーん!頑張ってね~?」


「ん…、努力はするわ!」



大和の…基私たちの周りに人が集まってくる。


まぁ日頃の人気ぶりを見てるから驚きはないなぁ…


寧ろ王子役じゃないって方が焦るかも?



「大和!おめでとう~」


「めでたくはねぇけど…まぁ、サンキュ!」



皆が祝福の言葉をかける中で、直人と花音だけは何も言わない。


直人はそういうの言うタイプじゃないから、何とも思わないけど。


花音なら真っ先に声を掛けそうなものなのに…どうして?


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