只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「今のは、脳内消去してくれませんか?」
「ん?永久保存しといて欲しいって?」
言ってねーよ!
この野郎、笑顔が腹立たしいぞっ!
「まぁ…それは置いといて……」
「へ?」
さっきのが嘘みたいに一瞬で真顔になる直人。
その表情に、私の中で警鐘が鳴り響く。
あっ、もしかして…
これが、第六感って奴…?
「お前、最近変だよな」
「え~?どういう所がかな?いやはや、さっぱり」
「…それで誤魔化せるとでも?」
ちっ…やっぱり騙されてはくれない、か。
私は直人のちょっとした変化に気付ける。
でも…それは直人にとっても同じだ。
どうしてお互いの些細なことが察知出来るのか…
その理由は、直人も私も全く分かんないけど。