只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「今のは、脳内消去してくれませんか?」


「ん?永久保存しといて欲しいって?」



言ってねーよ!


この野郎、笑顔が腹立たしいぞっ!



「まぁ…それは置いといて……」


「へ?」



さっきのが嘘みたいに一瞬で真顔になる直人。


その表情に、私の中で警鐘が鳴り響く。


あっ、もしかして…


これが、第六感って奴…?



「お前、最近変だよな」


「え~?どういう所がかな?いやはや、さっぱり」


「…それで誤魔化せるとでも?」



ちっ…やっぱり騙されてはくれない、か。


私は直人のちょっとした変化に気付ける。


でも…それは直人にとっても同じだ。


どうしてお互いの些細なことが察知出来るのか…


その理由は、直人も私も全く分かんないけど。


< 246 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop