只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



そりゃ『好き』か『嫌い』かと言われたら、もちろん『好き』の部類なんだけど…


この感情は恋じゃない。


例えば、気に入ってるアイドルと付き合いたいという人は中々居ないと思う。


つまりは…それと同じ。


私の中での三木先輩はそういうカテゴリーにはまってる。


それに…今、好きな人なんて……



ハッ…!


私ってば、なんで直人を見ちゃってるんだ!


今のなし!消去消去!


ブンブンと頭を振ると、着いたばかりのエレベーターに乗り込む。


普段この時間帯は結構乗る人が多いんだけど…


今日は誰も来ず、私と直人の二人だけ。


私はボタンを押すと、ボーッと階数のランプを見上げていた。



あー…もう、早く着かないかな…



一見平然そうに見えても内心はソワソワと落ち着いちゃいない。


この狭い空間に二人だけだと、余計に意識してしまって…


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