只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



教室に一番乗りで入る。誰も居ないからとっても静か…


ちょっと早く来すぎちゃったかな?


特にやることもないし…そうだ!


私は筆記用具とノートを出すと、今度あるテストの予習を始めた。


勉強してる間は…忘れられる。それだけに集中していられるから。



気が付けば教室にはクラスメイトが数名登校していた。


幾らなんでも集中し過ぎでしょ、私!
入ってきたのすら知らないよ…



「ちょっと美桜!」


「花音!今日は早いね?おはよう」


「おはよー…じゃなくて!昨日連絡したのに返ってこないし、心配したんだよ?」



確かに三人からメッセージも来たし着信もあった。


でも何を返せばいいのか、話せばいいのか分からなくて…



「ごめん…本当に」


「…ねぇ。昨日何かあったの?」



眉を下げて私を見つめる花音。


花音は隆兄のことを知ってるし、話すつもりなんだけど…ここじゃあね…


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