只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「ホントに!?やったー!」
花が咲いたように嬉しそうに笑う花音。
もう好きですオーラが全開だな、こりゃ。
それにしても…
大和ちょっと顔赤いような気がすんだけど……?
「そ、そうだ!…美桜はどうした?」
「あ~、今着替えてると思うよ?さっき劇のことで部長さんと話してたし時間かかるかもねぇ」
大和の問いに花音は人指し指を立てて右上を見ながら答える。
また劇の呼び出しかよ…
あの部長熱心過ぎんだろ。
流せばいいものを美桜も生真面目だからな…
毎年大盛況の劇だ。
一年の時にそれは俺たちだって目の当たりにしてる。
だからこそ…あいつも周りの期待に応えようと頑張ってる。
だけど……
美桜はホント無茶ばっかする奴だから…
心配になる。
前みたいに倒れちまうんじゃねぇかって。