只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「あ~…やっぱ良いよな、眞中。真面目にクラスでダントツじゃね?」
「プールの時のスク水もヤバかったしなぁ~」
「あれでフリーとか絶対嘘でしょ?」
端に座る三人組が美桜をジロジロと見ている。
それはそれは『見定める』というのがピッタリな位に…
まぁ、見てるのは何もあいつ等だけじゃねぇけど。
見んじゃねぇよ……
視線を送る周りの男共に舌打ちをする。
例に漏れず、大和に対しても…
「ねぇねぇ。直人も何か言ってやんなよ~!どんな感じ?どんな感じ?」
「や、もう。聞かなくていいんだってば!」
「あ?……良いんじゃねぇの?」
野郎にイライラする余り、素っ気ない言い方になった。
まぁでも、美桜は俺の反応なんてどうだって良いだろう。
そう思っていた。
そのはず、だった……