只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
何より…
「教室、戻らなくていいの?また大和と和気あいあいとしてるよ~、きっと」
美桜は…俺が花音を好きだと完全に思い込んでるからな。
まだ何も話してないんだし、当たり前っちゃ当たり前な訳だが…
でも、言ったら言ったで美桜だって疑問に思うはず。
何故花音を好きじゃなくなった、その理由を。
だから言うのには(かなり)抵抗があって…
「今はそれより….言っておきたい事、あるんだよ」
「ん?」
告白なんてまだ出来はしねぇけど…
これだけはちゃんと伝えておきたい。
自分の、この純粋な想いを……
「その衣装…似合ってる。俺的には…美桜が、一番合ってた」
「……ほ?」
見る見るうちに赤みを増していく美桜の頬。
泣きそうに見えていた影は、今は跡形もなく消え失せている。
その事実にホッと胸を撫で下ろす俺がいた。