只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「そ、そういう事じゃなくてですね?」
慌てて手を振って否定はしたけど…
私的には『来た理由』が知りたいんだけどな。
花音と居るんじゃなくって、何でここへ来たのかって理由を…
「お前の嘘なんてこっちはお見通しなんだよ。ナメんな」
直人は私の隣に来たと思ったら、間髪いれずに私へと言葉を投げ掛けた。
嘘っていうのは…用事があるって言ったこと、だよね…
そんなに顔に出ちゃってたのかな?
直人に聞いてみたけど、どうもそうじゃないらしい。
それならどうして?
考えても思い当たる節がない。
「美桜って…嘘つくときに手を後ろに持っていく癖があるんだよ」
嘘……後ろ………手…?
嘘つく時に…手?
「ぇええええーー!?」
え、なになになに!?
ホントに?は?そんなの知らない!
「マジ、マジですか?」
「マジマジ」