只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「そ、そういう事じゃなくてですね?」



慌てて手を振って否定はしたけど…
私的には『来た理由』が知りたいんだけどな。


花音と居るんじゃなくって、何でここへ来たのかって理由を…



「お前の嘘なんてこっちはお見通しなんだよ。ナメんな」



直人は私の隣に来たと思ったら、間髪いれずに私へと言葉を投げ掛けた。


嘘っていうのは…用事があるって言ったこと、だよね…


そんなに顔に出ちゃってたのかな?


直人に聞いてみたけど、どうもそうじゃないらしい。
それならどうして?


考えても思い当たる節がない。



「美桜って…嘘つくときに手を後ろに持っていく癖があるんだよ」



嘘……後ろ………手…?


嘘つく時に…手?



「ぇええええーー!?」



え、なになになに!?


ホントに?は?そんなの知らない!



「マジ、マジですか?」


「マジマジ」


< 334 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop