只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
直人と二人になり、いきなり静けさが強くなる。
四人でいる時とは、雰囲気も全然違う気がして…
そういえば、直人にはまだ隆兄のことを話してないんだった。
好きってことも、告白したって話も…
勘が鋭い直人のことだから何かしらは気付いてそうだけど。
「お前さ…」
「へ?な、何?」
急に声を掛けられて直人の方へ目を向ける。
その表情は、水族館で見た時の真剣なもので…
でも。
「やっぱ、何でもない」
そう言って視線を逸らされた。
…えっ、何だって言うのよ!
かなり気になるんですけど!?
そんな私の気持ちとは裏腹に、あっという間にマンションへ到着!
しかも、そのままお互いの部屋の前まで来てしまった。