只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



悲壮感が漂ってるから良いってどーゆう事?


まぁ深く聞こうとは思わないけど…



「そうそう。これを貴方に渡そうと思って」



差し出されたのは白い小さめの紙。


四つ折りにされていて内容は分からない…



「これは…」


「ラストのお・あ・い・て」


「あ…もう集計結果出たんですね…」



笹沼先輩のリアクションも気になる所だけれど…
私が最も目を引かれるのは目の前の紙。



これに相手役が載っているんだ…



そう思うと結構緊張してきた。


とくん…と鼓動が跳ねる。



「ふぅ…」



小さく一呼吸して、私は紙を広げた。


書いてあるのはシンプルにフルネームだけ真ん中に。



そっか…


私の相手役は……


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