只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「まさか、美桜が瞬の知り合いだったとはねぇ~」
「だーかーら!前に言ったでしょ?
お母さんの試作品を撮影した時に同い年のモデルがいたって」
花音の言葉をもう何度聞いたことか…
休み時間の度に言ってくるからちょいうんざりしてきた。
昼食のお弁当を食べながら小さいため息をつく。
「それは聞いてたよ?でも瞬だなんて聞いてないよっ!」
パンを思いっきり頬張りながら興奮状態の花音。
正直…手が付けられそうにありません。
「松田瞬ねぇ…まぁモデルやってるだけあって顔はいいわな」
大和が向ける視線の先には女子に囲まれた松田くんが…
「だよね~!」
「んー、いいけどさ…」
次には続かずに押し黙る大和。
醸し出す雰囲気が少しピリッとしているような…
あらら…?
これは……
もしかしたら、もしかするのではないの?