只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
あからさまなその態度にニヤケが止まらない。
まぁ花音はそんな大和の態度に全く気付いてないけどね~。
元々勘の鋭い子じゃないし。
「でもさ、私思うんだよね」
「何を?」
「瞬くんって~…」
そこまで言うと花音は立ち上がって、私の耳元へと顔を寄せる。
な、何だ何だ??
「ま、松田くんが…?」
「美桜に絶対気があるよね?」
「…あ?」
何を言うのかと思えばこの子は…
呆れている私に対し、見るからに自信あり気な顔を向けてくる花音。
「ない。絶対ない」
「えー!合ってると思うんだけどなぁ?」
奇想天外な発言は放っておいて、再び昼食に手を伸ばす。
ワイワイと賑やかな教室。
どうやら花音の言ったことは向こう側には届いていないみたいだ。