只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
嵐の前の静けさ
「おはよー」
「はよ~」
朝のホームルームもはじまる前…
「はぁ…」
私、眞中美桜はひとりため息を吐いていた。
どうしよう…
松田くんが私に会いに来たとか変なこと言うから、あの後逃げ帰ってしまった。
よくよく考えなくてもただの冗談でしかないのに…!
絶対おかしい奴だと思われたよ~!
「美桜」
項垂れていた私に声が掛かる。
聞き慣れていない声。
顔を上げるとそこには…
「松田くん…」
「おはよ」
今最も会いたくない相手が目の前にいた。
変な風に思われる…!
そう思ってた予想に反して、松田くんは柔らかい笑みを浮かべている。