只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
おー、怖い怖い。
せっかくの可愛い顔が台無しですよー?
そう思いながら、こっそり松田くんの傍から離れることに。
何故かって?
そりゃあ、まだ死にたくないんでねっ!
ふぅ…とため息をひとつ漏らす。
辺りを見回すと花音が両手をブンブンと振っていた。
私は空いている花音の前の席に腰を降ろした。
「美桜ちゃーん。モデルのスカウトなんてやるぅ~!」
「あー…聞こえてたの?」
「もう教室中の注目の的だったからね!」
かなり興奮気味の花音。
こういう浮いた話大好きだもんなぁ…
「なんで断っちゃうの?勿体ない!」
「はい?出来る訳ないじゃん!こんな奴が例え読者モデルでも載ってたらクレーム殺到だよ?ブログでもやろうもんなら炎上するっての!」
「…あんたはホント、何処まで自分を下に見てんのよ?」
いやいや、下に見てるんじゃないんだよ?
事実を有りのまま伝えてるだけだもの。