只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
私が廊下に出てる間に教室に来てたらどうしよう…
いや、でも同じ教室、しかも隣の席というのは変わりようがないんだし!
もう腹を括るしかない…のかな。
『キス』
という出来事は私にとって中々に衝撃的なものであって…
正直平然と接する余裕なんて無に等しい。
「あ…そうだ。昨日はありがとう!アプリコットティー早速飲んだよ」
それを聞いた松田くんはやんわりと微笑んだ。
「俺も気に入ってるから美桜と好みが同じで嬉しいよ」
「「キャーッ!!」」
前後左右から聞こえる黄色い声。
これが悩殺するということか…
さっきからチラチラとこっちを見てた女子がバタバタと倒れて沈んでいった。
なんでこの学校はハイレベルな男子がわんさか居るんだろう…
しかも、何故かそんな人達と関わり合いが多いのか…
そうなると妬まれることも少なくなく、若干ストレスで胃に穴が開きそうだ。