只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



他愛のないお喋りを松田くんとする間も女の子たちの視線が痛かった。


大して廊下を移動していなかったから、自分のクラスにはすぐに戻ってこれたのは不幸中の幸い。



「瞬くん!」


「瞬、おはよ~!」



教室に入ると、今までバラけていた女子がほとんど松田くんの周りに集まり出す。


そして私は押し出されるようにフェードアウト…


数人からはキッと睨まれるというおまけ付きだ。



ふぅ…全く。
そんなに目の敵にしなくてもいいじゃないですか…



「朝から目の保養だよねぇ」



うっとりした顔で松田くんを見る花音。


語尾には確実にハートマークが付いてるな、これは。



「大和一筋じゃなかったのー?」


「それはそれ。これはこれよ!」



そういうもん?


あんまり芸能人に興味ないから分かんないけど…


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