只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「何かさぁ…大和は今も、私の事どーっうとも思ってない気がするんだよねぇ~」
「そう…かな?」
冗談っぽく花音はそう言って退ける。
けれど、その言葉に対して首を縦にも横にも振れなかった。
私としては結構脈ありなんじゃないかと思う。思うんだけど…
でも…こんなの私の口から言うのは軽はずみ、だよね?
『大丈夫』とか投げやりな事言えないし…
キーンコーンカーンコーンーー
掛ける言葉が思い浮かばない中、予鈴のチャイムが鳴り響いた。
その途端、頭の中が真っ白になる。
予鈴、か……
予鈴鳴った!?
ということは……来る?
もうそろそろ来るよね!?
居ても立っても居られなくなり、私は後ろ側のドアに手を掛けた。
その瞬間ーーー