只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
前には大和、その後ろに直人が立ちはだかっていた。
順番が違ってて良かったぁ…
もし逆だったら卒倒してたかもしんない。
「おはよ、美…」
「お、おおおおはよう!!えと、あの…私、日直の仕事がまだ残ってるから!」
咄嗟に口から出任せがでた。
きっと相方の男子が聞いてたら『え、終わったんじゃなかったの?』と驚くことだろう。
直人の方から視線を感じる…
でも私は微塵もそっちに向けそうにない。
私の体は無意識に走り出していた。
気付けば三階の空き教室に駆け込んで居た私。
正直…心のどっかで平然としていられるんじゃないかって思ってた自分がいた。
けど、あんなにキョドっちゃうなんて…
自分のテンパり具合に愕然とした。
どうしよう……
あの人、私の隣の席なんですけど?