只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
ちょっとの間空き教室に居たけれど、特にいい案が思い浮かぶ訳でもなく…
取りあえず、チャイム…というか教科の先生が入ってくるのと一緒に席に着くことにした。
しばらくはこうするしかない、よね…
昼休みも教室には居ないようにしよう。
だって…
直人を見ただけで胸が熱くなって、顔も熱くなって…
『冷静』なんて言葉は星空の彼方へ飛んでいってしまう。
こんなんじゃ迷惑かけちゃうもん…
横にいるだけでほら、赤くなってく……
慌てて顔を教科書で隠す。
はっきり言ってこんな女の子っぽい私なんて気味が悪い。
自分が自分じゃなくなるみたいな感覚…
それを受け入れられない。
受け入れる訳にはいかない。
第一、私の気持ちなんて直人にとっては面倒以外の何者でもないんだ。