只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



まだ、学校に残ってるんだ…



自然と引き寄せられるように席の方へ。



ちゃんと話して元通りになりたい…



何度も何度も、一人になるとそう願う。


私のせいで花音とお昼も一緒に食べられないし、それに…



時折見せる直人の辛そうな顔…


そりゃ避けられまくったらいい気なんてしないよね。



こっちの勝手な都合で振り回して、傷付けて、私は最低な奴だ!



それに一番許せないのは…



あのキスを喜んでいる自分がいること。



あんなの数に入らないし忘れなきゃいけない…


そんなの自分自身がよく分かってるのに。



「ごめん……直人…」



私が直人を好きなせいだ。


こんな風になっちゃうなら気付かないままで良かったのに…!



自分が嫌になって、腹が立って唇を噛み締めた。


と、その時ーーー


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