只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



バンッッーーー




いきなりドアが勢いよく開いた。


しかも、そこに居たのは…



「な、直人…」



急な登場に茫然としてしまった。




なんで…直人がここに?


あぁ、そうだよね。
鞄があるんだし、そりゃ教室に戻ってくるよね…



脳内でぐるぐると考えが巡る。



だけど頬に流れるものに気付いて…



あっ、そうだ。
私…泣いてたんだった!



咄嗟に涙を拭う。


もう完全に見られてるから遅いんだけど…



「あ…その、忘れ物しちゃってさ。
用事あるから、先帰るね!」



話さなきゃいけない…


そう思うのに私の口から出るのは逃げる言い訳ばかり。


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