只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



いつもより柔らかい、刺なんて一切ない口調。


ひどい態度取ってた私を気に掛けてくれるなんて。


直人は、本当に優しい…




それから私はぽつりぽつりと話し出した。



避けてしまった理由とか、


ただぶつかっただけ。
だとしても…キスをしてしまって申し訳ない気持ちとかを。



「気にしなくていい」



そう言って直人は話している間、ずっと抱き締めてくれていた。



話していく内に涙が溢れて伝っていく。


今の顔はさぞ、くちゃくちゃで人様に公開出来るものじゃないだろう…




「今回のことは忘れて!無かったことにしよう?」



やっと話そうとしていたことを伝えられた!


きっと私は忘れられないと思うけど…


直人にとってこれが一番だもんね?




抱き締められた状態で顔を見合わせる。


あまりの至近距離にまた顔が赤くなってきそう…


< 505 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop