只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
いつもより柔らかい、刺なんて一切ない口調。
ひどい態度取ってた私を気に掛けてくれるなんて。
直人は、本当に優しい…
それから私はぽつりぽつりと話し出した。
避けてしまった理由とか、
ただぶつかっただけ。
だとしても…キスをしてしまって申し訳ない気持ちとかを。
「気にしなくていい」
そう言って直人は話している間、ずっと抱き締めてくれていた。
話していく内に涙が溢れて伝っていく。
今の顔はさぞ、くちゃくちゃで人様に公開出来るものじゃないだろう…
「今回のことは忘れて!無かったことにしよう?」
やっと話そうとしていたことを伝えられた!
きっと私は忘れられないと思うけど…
直人にとってこれが一番だもんね?
抱き締められた状態で顔を見合わせる。
あまりの至近距離にまた顔が赤くなってきそう…