只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「えっと……その…」
どうしよう…
何、言えばいいの!?
言い訳しようにも混乱しすぎてさっぱり何も浮かんでこない。
しかも流れる静寂が余計に、私の緊張を駆り立てた。
「美桜…」
名前を呼ばれてドキリと鼓動が跳ねる。
おずおずと顔を上げてみると…
びっくりする位の真顔。
射抜かれそうな程の眼差し。
いつもはやる気なさ気だったり、イラついてる顔しかしないのに…
私を映すその目に熱を感じるのは…単なる気のせい…なのかな?
「俺…お前の事が……!」
「誰だーー!!残ってる奴らはぁ!!
もう下校時刻過ぎてんだろう……って眞中と藤堂か」