只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
力感あふれた声にビクッとする。
廊下を見ると坂口先生(大分この呼び方にも慣れてきた)がいた。
顔を見られないように瞬時に直人の後ろに隠れる。
こんな顔見られたらマズイ!
状況的に考えて、直人が原因だと思われ兼ねないし…
てか、今日の坂口先生やけにテンション高くない?
何か良いことでもあったとか?
「居残り勉強か?…ってお前らの成績でそれはないか!」
何がそこまで面白いのか、愉快そうな笑い声が聞こえる。
あーもう、そんな話どうだって良いから早く行ってくれー!
「すみません。すぐに帰りますから」
慌ててる私に対して直人は落ち着いた対応。
そういえば…
さっき、何か言い掛けてたような…?
「おぉ。じゃあまた明日なぁ~」