只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
直人は…どんな髪型が好きなのかな?
浮かんでしまった考えに小さなため息が漏れた。
どんな、じゃないよね…
好きな子(花音)の気に入ってるスタイルなら直人は容易と受け入れるだろう。
あいつはそういう奴だ。
ズキンと胸に掠める痛み…
何を痛がっているんだか。
勝手に好きになっておいて、
想いも伝えずに勝手に好きなままでいて、
傷付く資格なんて端から持ち合わせていないくせに…
「美桜ちゃーん♪この前言ってたパンケーキのお店、行きませんかぁ?」
「新しく出来たとこ?私はいいけど…
花音は夕食あるんじゃ?」
「だいじょーぶ!私にとってその組合せなど敵ではなーい!」
「敵って…」
まるで太陽みたいに照らしてくれる花音の明るさ。
一緒にいるとよく分かる。
花音に惹かれるのは至極当然なことだと思うから…