只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「そ、それでね。大和は家も隣で花音を見かける機会も多いじゃん?」
「まぁ…他の奴らよりはな?」
「だから大和はお願いしたいの!その会った時や見かけた時に少しだけ…花音を注意してみててくれないかな?」
私の嫌な予感が、ただの思い過ごしであってくれるならそれが一番いい。
だけど…もしそうじゃなかったら?
それが私にとっては怖くて堪らないから…
「お願い…」
「…分かった」
そう言ってしっかりと頷いてくれてほっとして力が抜けた。
もちろん見てるだけで全て解決するなんて思ってないけど…
ちょっと…ひと安心。
「お待たせ~!今日は購買がかなーり混んでて…」
「おかえりぃ」
話が終わってすぐに花音が戻ってきた。
両手いっぱいに抱えたパンの数々。
この小さな体のどこに収まるのか毎回不思議で仕方ない…