只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「あとさ、ドアのとこにいる一年が美桜に用があるんだって~」
「私に?」
ドアの方を見てみると、何処か見覚えのある男子が…
「何だろう…ちょっと行ってくるね?
先にお昼食べておいて!」
私は三人にそう言い残して廊下の方へ。
近くに寄って行くとハッと思い出した。
この後輩くん、文化祭の時にお客だった人だ!
「こ、こんにちは!」
「こんにちは!文化祭以来だね?」
「お、覚えててくれたんですか!?」
「ん、うん…」
そんなあからさまに嬉しそうにされると心苦しいんだけど…
今思い出しましたなんて口が裂けても言えないよ。
「ところで私に用って何かな?」
「そ、それは……ここじゃ、ちょっと…」
教室をチラチラと見ながら居心地の悪そうな後輩くん。
視線の先を追ってみると…