只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



「眞中先輩、好きです!」



校舎裏に着いて開口一番に告げられた一言。


不意打ちすぎて固まった私の顔はさぞ間抜けなものであったろう…




っていうか!


こ、ここ、告白だったーーー!!?


しかも先輩呼びとか…


ちょっとだけときめく自分がいる。




「文化祭の日、本当は俺…先輩のこと知ってたんです」


「あ…そう、なんだ…」


「はい。名前を聞いたのもきっかけになればいいなって思って…」



赤くなっていく顔を見て私も段々と火照っていく…


真剣な気持ちが伝わってきて…


関係が崩れるのが怖くて、知られることに怯えている私とは違う。


偉いな…



「ごめんなさい!私、好きな人がいるから…」



誠意には誠意で返そう。


といっても、返事はいつもと同じなんだけれど…


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