只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



『好きな人がいる』



坂口先生にずっと片想いしてたからそう言って断ってきた。


もちろん今もそれは変わらない。


変わったのは…直人を好きになった私自身の気持ちだけ…





「おそーい!もう待ってられないから先に食べちゃったよ?」



教室に戻ると膨れっ面の花音がいた。


可愛い子は何してても可愛いんだもんなぁ…


何かズルい。



「ごめーん!ちょっとデリケートなお話しだったから…」


「ふーん?デリケートねぇ」



見るとさっき同様にニヤニヤしたお顔をしてらっしゃる。


これは…


完全に告白だったとバレてるな…



「早くしないと昼休み終わっちゃうよー?」


「うん。ちゃちゃっと食べちゃうね!」



時計に目を通すとホントに時間がなく…


私はお茶で流しながら、どうにかお弁当を食べ終えた。


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