只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
「ふぅ…」
一息つく頃には予鈴のチャイムが鳴っていた。
落ち着いてしまうと思い出しちゃうのは告白のシーンで…
うわ~っ、またドキドキしてきた!
赤くなってるであろうほっぺを咄嗟に手で隠す。
大和や直人は告白の後でも平然としてるもんなぁ…
私には到底無理だもの。
数とかそういうのは関係なくて、
もし、この先告白されるなんて事があったとしても…
絶対、慣れないんだろうなぁ…
色々あっても時間は刻々と過ぎていく。
気付けば授業もホームルームも終わり、皆部活や下校やらで散り散りになっていく教室…
「なぁなぁ」
「はいはい?」
ノートやファイルを詰めていると肩を叩かれた。
顔を上げるとそこには大和が…
「あのよ、今からちょい職員室に行かなきゃなんねぇんだわ。
だから下駄箱んとこで花音と待っといてくれる?」