只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!
いざ、旅行へ!
「合コンに行かない?」
花音の声に教室にいる男子二名の体がピクリと反応する。
おいおい、分かりやす過ぎるぞ。君たち…
「何故に合コン?」
「えっと、他のクラスの女の子に誘われてさ?美桜と一緒になら行こうかなって…」
必死に説明する花音の目が泳いでいるのがモロバレ。
どうせ、私の次の恋の為に!って考えてくれてるんだろうけど…
「花音ちゃん。そういう所に行って、好きな人に勘違いでもされたら…どうするの?」
なるべく小さい声で周りに聞こえないように話す。
花音はそこまでは思い付かなかったようで、ハッとした顔を私に向けた。
「花音の気持ちは嬉しいんだけど…まだ次を考える余裕は、ないかも」
「そっか…そうだよね。ゴメン」
「謝らなくていいよ!それに…私よりも花音の恋、でしょ?」
私はそう言うと、チラリと大和の方へ視線を向けた。